暦で、話を咲かせよう。

二十四節気|絵こよみ 其の十九「寒露」

二十四節気の「寒露(かんろ)」は、草木に冷たい朝露が降り始める頃。秋の深まりとともに木々の葉は色づき、虫たちは山野から人家の戸口に近づき、季節の移ろいを奏でます。

道端では、柿の木の葉と熟した橙色の実が風に揺れています。「雁渡し(かりわたし)」と呼ばれる、雁が海を越えて渡ってくる頃に吹く北風か。旬の実りの合図です。

 

二十四節気「寒露(かんろ)」柿

二十四節気「寒露(かんろ)」柿

 

週末に掛けて、台風14号の影響が心配されます。進路が予想しにくいようなので、各地の秋の収穫への被害が大きくならないことを願っています。虫たちも一先づは雨風を凌げる静かな場所へ…。

 

二十四節気「寒露(かんろ)」葉と虫

 

秋の陽射しは、傾いてきたかなと思うと あっという間に空を茜色に染めて暮れていきます。そんな夕焼け空を見ていると、校庭や公園で友達と遊んでいた頃のノスタルジックな風景が蘇ってきます。

「寒露」における七十二候は 次の三候

初候「鴻雁来る(がんきたる)」

雁が北から渡ってくる、新暦 10月8〜12日頃

秋の夕暮れを表す「釣瓶落とし」という言葉があります。釣瓶(つるべ)とは、井戸から水を汲み上げる滑車を使った桶のことですが、日の沈む早さを、井戸の底へ釣瓶がサーッと落ちていく様に例えています。

 

次候「菊花開く(きっかひらく)」

菊の花が咲き始める、新暦 10月13〜17日頃

菊の花の咲く頃に青空が晴れ渡ることを「菊晴れ(きくばれ)」と言います。台風14号一過のここ何日かは気持ち良く晴れ渡り、気温も上昇し、汗ばむ陽気となりました。まさに菊晴れ。

 

末候「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」

きりぎりすが戸口で鳴く、新暦 10月18〜22日頃

何日か暖かい日が続きましたが、秋雨とともに、だいぶ冷え込んできました。車窓から見える富士山も、白く綺麗な雪の冠を被っていました。衣替えや冬仕度が遅れているので、急がねば。

二十四節気|絵こよみ 其の十八「秋分」

二十四節気の「秋分(しゅうぶん)」は、春分と同様に一日の内の昼夜の長さが同じになる頃。これから次第に陽が短くなり、秋が深まっていきます。秋の夜長をどう楽しもう?

散策の途中、木陰で休んでいると、その奥にある網目のフェンスを伝うヘビを見つけました。種類は分かりませんが、長さは1m弱位でしょうか?こんな身近な場所で、ヘビを見掛けるのは久しぶりです。

 

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」キバナコスモス

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」キバナコスモス

 

再び歩き出して、暫くすると、道端にはオレンジ色のキバナコスモスが一際鮮やかに咲いています。優しいイメージのコスモスの中でも、その独特の色合いには力強さを感じます。

 

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」西村ナス

 

稲刈りが進む田圃の傍らでは、大きく育った西村ナスも収穫時期を迎えようとしています。紫色が艶やかなポッテリとした実の中には、秋の旨みがギュッと詰まっています。

「秋分」における七十二候は 次の三候

 

初候「雷乃声を収む(かみなりこえをおさむ)」

夕立時の雷が鳴らなくなる、新暦9月22~27日頃

敬老の日は、各地とも秋らしい涼しさの朝を迎えました。甲府地方気象台より初冠雪は発表されていませんが、富士山では昨日の昼に雪が降ったものとみられ、山頂付近の山肌が白い雪化粧を始めています。

 

次候「蟄虫戸を坏ぐ(むしかくれてとをふさぐ)」

虫が隠れて戸をふさぐ、新暦9月28~10月2日頃

富士山の初冠雪が、甲府地方気象台より9月28日に発表されました。平年より2日早く、昨年より24日早いものとなっています。平地でも、明け方などは かなり涼しくなってきました。

 

末候「水始めて涸る(みずはじめてかるる)」

田から水を抜いて稲刈りの準備をする、新暦10月3~7日頃

今年の十五夜(旧暦8月15日の夜)は、10月1日。この日の夜に見られるお月様は「中秋の名月」。農業の行事と結びついていて「芋名月」とも呼ばれます。一年の中で、最も美しい月と言われています。

二十四節気|絵こよみ 其の十七「白露」

二十四節気の「白露(はくろ)」は、大気が冷えてきて露を結ぶ頃。ようやく残暑が引いていき、過ごしやすい陽気になりつつも…、暫くは、台風の予報から目が離せません。

夕焼け映える田んぼの畦道を行く。トンボが優雅に飛び回り、季節の移ろいを感じさせる爽やかな風が稲穂を揺らす。カサカサッと音を鳴らして、実りの秋を知らせています。

 

二十四節気「白露(はくろ)」トンボ

二十四節気「白露(はくろ)」トンボ

 

木の茂みの中には、一匹のカタツムリと丸型の巣を発見。巣の主は、お出掛け中?暫く待ってもご対面はできなかったので、帰巣してくるのを心待ちに、また覗いてみようと思います。

 

二十四節気「白露(はくろ)」カタツムリと丸型の巣

 

秋の野に咲く「萩(はぎ)」「すすき」「葛(くず)」「なでしこ」「おみなえし」「藤袴(ふじばかま)」「桔梗(ききょう)」。秋の七草は、いちどきに咲くのではなく、秋が深まりながら咲いていきます。

「白露」における七十二候は 次の三候

 

初候「草露白し(くさのつゆしろし)」

草に降りた露が白く光って見える、新暦9月7~11日頃

古代中国では、奇数は陽数と呼ばれ、縁起の良い数字。1月1日・3月3日・5月5日・7月7日ときて、9月9日は、陽数の極である九が重なる「重陽の節句(ちょうようのせっく)」。大変おめでたい日とされています。

 

次候「鶺鴒鳴く(せきれいなく)」

鶺鴒が鳴き始める、新暦9月12~16日頃

明け方に冷んやりとして、思わずタオルケットに包まりました。昨日までは、朝起きるとドッと汗が吹き出していましたが、今朝は心地よく、週末の朝ごはんも美味しく食べることができました。

 

末候「玄鳥去る(つばめさる)」

つばめが南に帰る、新暦9月17~21日頃

秋晴れの空を飛び交うツバメの姿を見かけたので、軒先きにあるツバメの巣を覗いてみると、至って静かな雰囲気です。先ほどのツバメも巣を後にして、南の方に向かったのでしょうか。

二十四節気|絵こよみ 其の十六「処暑」

二十四節気の「処暑(しょしょ)」は、暑さが少し和らぐ頃。長い梅雨が明けてからの残暑が続く中での疲れも蓄積し、夏バテ気味。水分補給と、クーラー適温維持での快眠を。

川のせせらぎや蝉の声を聴きながら、冷えたスイカにかぶりつく。顔を上げると、木漏れ日が際立たせる渓谷の緑の美しさに思わずハッとします。この夏の疲れを癒してくれます。

 

二十四節気「処暑(しょしょ)」スイカ

二十四節気「処暑(しょしょ)」スイカ

 

伊豆天城湯ヶ島と所縁の深い文豪「川端康成」。浄蓮の滝の入口には「伊豆の踊子」のブロンズ像が建っています。木々の繁みの中からは、ヒグラシの鳴き声が聞こえてきます。

 

スライド写真(伊豆の踊子)

 

スイカと並んで、水分たっぷりほのかな甘さが美味しい梨も、夏バテ気味の身体への水分補給にはもってこいの果物ですね。爽やかな味わいは後味が良いので、食後のデザートにも最適です。

「処暑」における七十二候は 次の三候

 

初候「綿柎開く(わたのはなしべひらく)」

綿の実から白い綿毛が顔を覗かせる、新暦8月23~27日頃

まだまだ暑い日が続いていますが、一時の暑さに比べると…。気温と体温を単純に比較して良いのかどうか分かりませんが、気温が体温を超えるのと超えないのとでは、身体への負担がだいぶ違うように感じます。

 

次候「天地始めて粛し(てんちはじめてさむし)」

ようやく暑さが収まり始める、新暦8月28~9月1日頃

8月から9月へと、
天気図も秋模様になってきます。暑さで食欲も落ち気味でしたが、これからは食欲の秋を迎えて、旬の食材を楽しみます。魚では、サンマやイワシが出回ります…、スダチを絞ってさっぱりと。

 

末候「禾乃登る(こくものみのる)」

田に稲が実り穂をたらす、新暦9月2~6日頃

稲穂が出始める頃、農家にとっては大切な時期を迎えようとしていますが、台風が気になります。今年の予報では、より警戒が必要になりそうです。コロナ・熱中症・台風…と、心配事が絶えません。

二十四節気|絵こよみ 其の十五「立秋」

二十四節気の「立秋(りっしゅう)」は、初めて秋の気配が漂い始める頃。梅雨が開けて、これから暑い夏を迎えようとしている感覚なので、少し違和感が…。残暑を楽しもう。

その残暑、来週に掛けて かなり暑くなりそうです。その一方では、涼やかで どこか寂しげなヒグラシの「カナカナ…」という鳴き声も聞こえてきます。暦の示す通り、夏と秋が交錯し始めているようです。

 

二十四節気「立秋(りっしゅう)」ヒグラシ

二十四節気「立秋(りっしゅう)」ヒグラシ

 

伊豆天城湯ヶ島と所縁の深い文豪「川端康成」。浄蓮の滝の入口には「伊豆の踊子」のブロンズ像が建っています。木々の繁みの中からは、ヒグラシの鳴き声が聞こえてきます。

 

スライド写真(伊豆の踊子)

 

クーラーはスイッチのオンオフを繰り返すと、設定温度と外気温との差を合わせようと強運転になります。適温設定のまま つけっぱなしの状態にしておいた方が電気代の節約になりそうです。

「立秋」における七十二候は 次の三候

 

初候「涼風至る(りょうふういたる)」

涼しい風を感じ始める、新暦8月7~11日頃

聞こえてくる蝉たちの大合唱に耳を傾けようと窓を開けると、差し込む陽射しに眩しさを感じながらも、時折、スーっと涼しい風が入ってきました。心身ともに癒してくれる優しい風でした。

 

次候「寒蝉鳴く(ひぐらしなく)」

ひぐらしが鳴く、新暦8月12~16日頃

3大流星群の一つであるペルセウス座流星群。12日の深夜から13日の夜明け前の辺りが活動のピーク。月明かりを視界に入れないようにしながら、空を広く眺めるようにするのがポイントとのこと。

 

末候「蒙霧升降ろす(のうむしょうこうす)」

深い霧が立ち込める、新暦8月17~22日頃

お盆が過ぎて少しずつ涼しくなり、秋の気配を感じ始める頃ですが…、いやはや暑いです。昼間も夜も、とにかく暑い。一日中、汗ビッショリです。一日中、クーラー全開です。

二十四節気|絵こよみ 其の十四「大暑」

二十四節気の「大暑(たいしょ)」は、最も暑い真夏の頃。色々な風物詩を楽しめるこの時季。今年は、いつもと違う過ごし方になりそうです。こういう時こそアイデア勝負!

湿度の高い暑さには辟易していましたが、この夏、まだ本格的な暑さは感じていません。クーラーもまだ始動しておらず、扇風機だけで凌いできました。そろそろクーラーが必要になりそうです。

 

二十四節気「大暑(たいしょ)」向日葵

二十四節気「大暑(たいしょ)」向日葵

 

今年初めてのスイカを食べました。その程良い甘みの水分は、喉と身体全体を潤してくれます。夏のイメージが強いスイカですが、旬は八月半ばの立秋を過ぎた辺りで、季語では秋と括られています。

 

スライド写真(ワサビ田)

 

浄蓮の滝が流れ入る本谷川。全流程が山地渓流となっている川沿いには「湯ヶ島わさび」の棚田が一列に広がり、天城山系の清らかな湧水が美味しいわさびを育んでいます。

「大暑」における七十二候は 次の三候

 

初候「桐始めて花を結ぶ(きりはじめてはなをむすぶ)」

桐の花が天高く咲き始める、新暦7月22~27日頃

桐は、箪笥などの日本家具の材料として使用されてきました。湿気を通さずに割れる心配も少なく、加工をする際にも様々な木にある「狂い」が殆どないため、材料として適しています。

 

次候「土潤いて溽し暑し(つちうるおいてむしあつし)」

むわっと熱気がまとわりついて蒸し暑い、新暦7月28~8月1日頃

今年の梅雨は、期間も長く雨量も多く、心身共にしんどいものとなっています。もう8月を迎えようとしていますが、新型コロナウイルスの影響もあり、やはり夏を感じる瞬間がもの足りないです。

 

末候「大雨時行る(たいうときどきふる)」

夏の雨が時に激しく降る、新暦8月2~6日頃

この週末、ようやく梅雨明け宣言がありました。蝉の鳴き声も聞こえてきます。これから本格的な夏の始まり?でも二十四節気では、次は立秋を迎えます。今年の夏は、何処へやら…。