暦で、話を咲かせよう。

二十四節気|絵こよみ 其の十二「夏至」

二十四節気の「夏至(げし)」は、一年で最も日が長く、夜が短い頃。お祭りや花火大会などの夏の風物詩が催されない中で、夏の盛りを迎えます。やはり寂しさを感じます。

雨降りの道ゆくモノトーン気分の中、コントラスト鮮やかに咲き誇る紫陽花たちに見惚れてしまいます。小さな装飾花によって、手毬状の花房が色とりどりに織り成されます。

 

二十四節気「夏至(げし)」紫陽花

二十四節気「夏至(げし)」紫陽花

 

散策中の通りにある塀越しに咲いている紫陽花。アナベルという品種で、小さな白い装飾花を手毬状につけた花房が特徴です。周りの木々や苔生す緑とのコントラストがとても鮮やかです。

 

二十四節気「夏至(げし)」紫陽花

 

372年ぶりの天体ショー。夏至の日に部分日食が見られるのは、実に江戸時代以来のことだそう。江戸時代の人々も、皆で空を見上げて楽しんだのでしょうか?次に部分日食が見られるのは2030年…。

「夏至」における七十二候は 次の三候

 

初候「乃東枯る(なつかれくさかれる)」

うつぼぐさが枯れる、新暦6月21~25日頃

6〜8月の3ヶ月気象予報によると、今年の夏も猛暑、かなり暑くなりそうです。新型コロナウイルスと熱中症、そして自然災害…、様々なリスクを気に掛けていかなければなりません。

 

次候「菖蒲華さく(あやめはなさく)」

あやめが花を咲かせる、新暦6月26~30日頃

どちらも似ていて共に優れており、優劣つけ難いことを意味する「何れ菖蒲か杜若(いずれしょうぶかかきつばた)」。花が咲く時期や場所、花びらの色や模様・大きさや形に、それぞれ違いがあるようです。

 

末候「半夏生ず(はんげしょうず)」

半夏(からすびしゃく)が生え始める、新暦7月1~6日頃

本年前半の半年を無事に過ごせたことに感謝をし、後半の半年の無病息災を祈る「夏越の祓(なごしのはらえ)」(6月30日)。特に、その思いを強く感じる一年です。

二十四節気|絵こよみ 其の十一「芒種」

二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」は、麦
や稲などの穂の出る穀物の種を蒔く頃。「芒」とは「のぎ」と読み、稲穂などの先端のこと。麦の収穫と入れ替わりで田植えの始まり。


清流を元気に飛び跳ねる鮎の姿を見かけたり、月明かりを頼りに清流の袂まで降りていくと、その静謐な時間に舞う蛍たちの姿を見かけたり。水辺が賑やかな季節になりました。

 

二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」鮎

二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」鮎

 

田園風景。新緑映える静寂の中、心地良い風が吹き渡っていますが、梅雨入りも間近か。「梅雨」と書くようになったのは、梅の実が熟する時季の雨だからと言われています。

 

二十四節気「芒種(ぼうしゅ)」田園

 

この時期は新ショウガも旬を迎えます。普通のショウガより、辛みがおだやかでほのかな甘みを感じられます。大好きな豚肉の生姜焼きと大盛りのキャベツで、白いご飯を食べたくなってきました。

「芒種」における七十二候は 次の三候

 

初候「蟷螂生ず(かまきりしょうず)」

蟷螂の幼虫が羽化する、新暦6月5~9日頃

昆虫たちの多種多彩な容姿には見惚れてしまいます。中でも蟷螂は面白い。鎌を振りかざしての攻撃体制か、はたまた、別名で拝み虫とも呼ばれるように何かを拝んでいるのか。

 

次候「腐草蛍と為る(ふそうほたるとなる)」

蛍火が飛び交う、新暦6月10~15日頃

梅雨入りとなり、気温や湿度などの気候要因が新型コロナウイルスを少しでも減退させてくれれば…。その間に、社会や医療体制などの整備をしておき、季節が変わっての第二波に備えたいところです。

 

末候「梅子黄なり(うめのみきなり)」

梅の実が熟して色づく、新暦6月16~20日頃

梅の実が黄色に熟して甘い芳醇な香りを漂わせます。湿度が高くジメッとした暑い日が何日か続きましたが、梅雨の合間の青空が広がる一日も。空気もカラッとしており、ここぞとばかりの洗濯日和。

二十四節気|絵こよみ 其の十「小満」

二十四節気の「小満(しょうまん)」は、生命が次第に満ち満ちていく頃。草木や花々、鳥や虫たち、動物や人々、皆がお日様を浴びて楽しげに活動します。気持ちも前向きに。

知り合いから空豆をたくさんいただいたので、先ずは莢ごと焼いて、ビールのおつまみに。莢の中で蒸し焼き状態になって、空豆本来の旨みと香りが楽しめます。中の皮やフワフワのワタも食べれます。

 

二十四節気「小満(しょうまん)」アマガエル

二十四節気「小満(しょうまん)」アマガエル

 

おたまじゃくしは蛙に成長し、初夏の陽気に誘われピョンピョン。8つの都道府県を除く39県で緊急事態宣言が解除され、人々も…。蛙たちと同じようにとはいきませんが、バランスを保ちながらのニューノーマルを考えます。

 

二十四節気「小満(しょうまん)」田植え

 

山間の棚田では田植えが始まっています。新緑の山々の上には綿雲が広がり、田に張られた水面が鏡のように映し込んでいます。その中で姿は見えませんが、蛙たちの大合唱が響き渡ります。

「小満」における七十二候は 次の三候

 

初候「蚕起きて桑を食う(かいこおきてくわをくう)」

蚕が桑の葉をたくさん食べて育つ、新暦5月21~25日頃

大きな莢が、空に向かい揃って上を向いている様から「空豆」と呼ばれます。「空豆」は「蚕豆」とも書きます。蚕の繭に形が似ているから?蚕が育つ初夏に食べられるから?

 

次候「紅花栄う(べにばなさかう)」

紅花が一面に咲き誇る、新暦5月26~30日頃

咲き始めの黄色から次第に赤みを増していく「紅花」。茎の末の黄色いところを摘んで染料にしていくので「末摘花(すえつむはな)」とも呼ばれ、染め重ねていくことで鮮やかな紅色に…。

 

末候「麦秋至る(ばくしゅういたる)」

麦が熟して収穫される、新暦5月31~6月4日頃

黄金色に染まる麦畑では、麦の穂がたわわに実り、爽やかな風が吹き抜けます。「麦秋」は初夏の季語で、「秋」は季節を指すというより、穀物が成熟し収穫される時期を表しているようです。

二十四節気|絵こよみ 其の九「立夏」

二十四節気の「立夏(りっか)」は、次第に夏めいてくる頃。空と緑と風が気持ちいい五月晴れ。鯉のぼりが、大きな口から空気をいっぱいに吸い込んで、元気に泳いでいます。

元気に泳ぐ鯉のぼりたちに願いを込めて。こどもたちが外で美味しい空気を胸いっぱいに吸い込んで遊べますように。学校も早く再開し、勉強・部活動・行事など、皆で一緒に学べますように。

 

二十四節気「立夏(りっか)」おたまじゃくし

二十四節気「立夏(りっか)」おたまじゃくし

 

水辺でゆらゆらと泳いでいるのは、おたまじゃくし。水辺にある苔や藻などを削り取って食べています。おたまじゃくしでいる間にできるだけ大きく育ち、元気な蛙に成長します。

 

石楠花

 

「花木の女王」とも呼ばれている石楠花(しゃくなげ)の大きく絢爛豪華な花びらが満開です。青空とのコントラストが綺麗なので、思わず下から見上げて見惚れてしまいました。

「立夏」における七十二候は 次の三候

 

初候「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」

野原や田んぼで蛙が鳴き始める、新暦5月5~9日頃

あちらこちらで、蛙たちの大合唱が聞こえてくるようになりました。夏の到来を感じさせてくれます。鳴き声の出どころは何処か?と辿ってみると、岩陰には3匹のアオガエル。

 

次候「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」

みみずが土の中から出てくる、新暦5月10~14日頃

岩陰の近くには、みみずも発見。ムカデらしきものもいて、虫たちのオンパレード。この頃の七十二候の表現に多い「始めて」「出ずる」「生じる」を強く感じる季節です。

 

末候「竹笋生ず(たけのこしょうず)」

たけのこが頭を出す、新暦5月15~20日頃。

たけのこといえば、シャキシャキとした独特の食感が楽しめます。先ずは、
大好きな炊き込みご飯。煮物や天ぷらなどの定番の和風メニューを楽しみ、その後は、アイデア次第のチャレンジメニュー。

二十四節気|絵こよみ 其の八「穀雨」

二十四節気の「穀雨(こくう)」は、穀物を潤してくれる春の恵みの雨が降る頃。旬を迎えるのはアスパラガス、発芽した直後の若い芽の部分を食します。黄色い花の咲く前に…。

初夏の陽気も感じられて、今少し春を楽しもうとする桜の花たちに交錯する季節を感じます。青空を飛び交う燕の姿も、ちらほらと見かけるようになりました。巣作りに飛び回ります。

 

二十四節気「穀雨(こくう)」ツバメ

二十四節気「穀雨(こくう)」ツバメ

 

茅花流し「つばなながし」と言う初夏の季語があります。茅花の花穂を吹き渡る雨の気配を含んだ南風のこと。幾つかの雨風を感じながら、夏の始まりを告げる八十八夜を迎えます。

 

二十四節気「穀雨」ビルベリー

 

散策中に、白くて可愛らしい釣鐘状の花を見つけました。ブルーベリーの野生種のビルベリーではないでしょうか。今月の末頃には花冠が落ち、初夏には小豆ほどの大きさで濃い青紫色の果実を見れるかも。

「穀雨」における七十二候は 次の三候

 

初候「葭始めて生ず(あしはじめてしょうず)」

水辺の葦(あし)が芽を吹き始める、新暦4月20~24日頃

川辺の石をひっくり返してみると、ピョーン!とアオガエルが飛び跳ねます。心地良い居場所と時間を台無しにされたと言わんばかりに、ピョーン、ピョーン!と逃げていきました。

 

次候「霜止んで苗出ず(しもやんでなえいず)」

霜の覆いが取れて健やかに苗が育つ、新暦4月25~29日頃

ここ何日か、かなりの強い風が吹き続けています。気温は穏やかで暖かめですが、外に出ると体感は涼しく、鼻はムズムズ目も痒く、まだまだ花粉は飛んでいるようです。

 

末候「牡丹華さく(ぼたんはなさく)」

牡丹の花が咲き出す、新暦4月30~5月4日頃

5月1日は「八十八夜」、立春から数えて88日目にあたります。お茶の新芽の摘み頃で、「夏も近づく八十八夜~」の茶摘みの歌にもあるように、暦的には もうすぐ夏を迎えます。

二十四節気|絵こよみ 其の七「清明」

二十四節気の「清明(せいめい)」は、全てのものが清らかで生き生きとする頃。窓の外からは、心地よい春風が草木を揺らし奏でる音が聞こえてきます。思わず耳を澄ませます。

咲き始めた山桜の樹々の中からは、ウグイスやヒバリたちの歌声が、晴れ渡る里一杯に響き渡ります。二十四節気は、見て楽しむだけではなく、音からでも感じることができます。

 

二十四節気「清明(せいめい)」八重紅枝垂

二十四節気「清明(せいめい)」八重紅枝垂

 

近所の道端では、一本の椿の中に、ぷっくりとまんまるに赤味を帯びた蕾を見つけました。春を待ち侘びて、今にも咲き誇らんとしているかのような嬉しさが満ち満ちています。

 

二十四節気「清明」椿

 

身近なところでも春を感じることができます。新型コロナウイルスの感染拡大の防止のために、お花見にわざわざ出掛けるのは自粛しておきましょう。今やるべきこと・大切なことを皆で認識しましょう。

「清明」における七十二候は 次の三候

 

初候「玄鳥至る(つばめきたる)」

南から海を渡って燕がやってくる、新暦4月4~8日頃

鳥たちの飛び方にも色々ありますが、燕の飛び方は、とても美しいと思います。その飛ぶ姿と、速さ・キレ・軌道は、滑らかに無駄なく流れるようで、いつも見惚れてしまいます。

 

次候「鴻雁北へかえる(がんきたへかえる)」

日が暖かくなり雁が北へ帰っていく、新暦4月9~13日頃

南から海を渡って燕たちがやってくれば、雁たちは北へ帰っていきます。地球を俯瞰的に見ることができれば、季節の変わり目のダイナミックな動きを、もっと感じることができるかもしれません。

 

末候「虹始めて見る(にじはじめてあらわる)」

春の雨上がりに空には初めての虹がかかる、新暦4月14~19日頃

春の空気もひと雨毎に潤い、美しい虹が見られるようになります。景色の中に、七色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の架け橋を見つけると、思わず声をあげてしまいます。