二十四節気|絵こよみ 其の二十二「小雪」

二十四節気の「小雪(しょうせつ)」は、そろそろ初雪の知らせが各地で聞こえてくる頃。本格的な寒さが広がっていく中で、時折、暖かな日射しの小春日和に包まれることも。

伊豆の天城湯ケ島では、紅葉の色づきも深まり、出会い橋の方では「紅葉ライトアップ」が始まったそうです。川のせせらぎを聞きながら、冬の夜空の元、幻想的な美しい紅葉を楽しめます。

 

「小雪(しょうせつ)」もみじ色深まる

「小雪(しょうせつ)」もみじ色深まる

 

 

仕事の打合せが予定より早く終わったので、久しぶりに根津美術館(東京都港区南青山)を訪ねてみました。館内を回った後、夕暮れ時の日本庭園へ。黄昏の空を見上げると、木々の葉も色づきを始めていました。

 

スライド写真

 

根津美術館は建築・展示品・日本庭園ともに見応えがあり、好きな美術館の一つです。都心のファッショナブルな場所にありながら、そこでは情緒豊かな時間が流れていきます。

「小雪」における七十二候は 次の三候

 

初候「虹蔵れて見えず(にじかくれてみえず)」

虹を見かけることが少なくなる、新暦11月22~26日頃

束の間?の暖かい日が続いていますが…。流石に、師走感も強まり年の瀬を迎えていく中で、気温も低下し、空気も乾燥してきます。暖房と加湿器を上手く使って、体調管理を心掛けたいです。

 

次候「朔風葉を払う(さくふうはをはらう)」

冷たい北風が木々の葉を払い落とす、新暦11月27日~12月1日頃

コロナ禍の中、今年も師走を迎えようとしています。長い戦いが続いていますが、第3波が襲ってきている状況での年末年始、どう過ごそうか?その戦い方を、今一度考えます。

 

末候「橘始めて黄なり(たちばなはじめてきなり)」

橘の実が黄色くなってくる、新暦12月2~6日頃

冬至を迎える前の今頃の時期が、最も日の入が早いそうです。いつの間にか辺りが暗くなってしまうので、何かと忙しなさを感じます。そんなこんなで師走は、あっという間に過ぎていってしまいます。

二十四節気|絵こよみ 其の二十一「立冬」

二十四節気の「立冬(りっとう)」は、山や里に冬の気配が感じられる頃。木々の葉は落ち、冷たい風が吹き、冴え冴えと澄み渡る夜の空には煌煌と月の輝きが広がっています。

初冬の頃の穏やかで暖かな好天またはその日差しのことを「小春日和(こはるびより)」と言います。その言葉には、厳しい冬を前に現れる温和な天気を喜んでいるかのような響きを感じることができます。

 

二十四節気「立冬(りっとう)」もみじ色づき始める

二十四節気「立冬(りっとう)」もみじ色づき始める

 

小春とは元々太陰暦10月の別称で小(こ)六月ともいい、太陽暦では11月から12月上旬に相当する時期となります。 小春日和の暖かい日が何日か続くと、春の花たちが勘違いをして咲き出してしまうことも‥。

 

どんぐり

 

散策していると、道の脇にある苔むした石の上にはドングリで文字が綴られていました。ドングリを丁寧に一つ一つ並べて表した文字からは、並べた人の色んな思いが伝わってきます。

「立冬」における七十二候は 次の三候

 

初候「山茶始めて開く(つばきはじめてひらく)」

山茶花(さざんか)の花が咲き始める、新暦11月7~11日頃

11月7日は「鍋の日」。1(い)1(い)7(な)べの語呂合わせではありますが、グッドタイミング!鍋料理の美味しい季節になりました。今夜は、冷蔵庫にあるつくねの団子と白菜と大根を煮込みます。

 

次候「地始めて凍る(ちはじめてこおる)」

地が凍りはじめる、新暦11月12~16日頃

11月15日は「七五三」。数えで、男の子は三歳と五歳、女の子は三歳と七歳の時、健やかに成長したことをお祝いします。千歳飴は、江戸時代に浅草寺の境内で売られたものが始まりとされています。

 

末候「金盞香し(きんせんこうばし)」

水仙の花の芳しい香りが漂う、新暦11月17~21日頃

水仙の中央の黄色い部分を金盞(金の盃)、周りの白い花弁を銀の台に見立てられる上品な姿と、その芳しい香りに惹かれます。雪の中でも美しい花を咲かせる縁起の良い水仙は、お正月の生け花にもぴったり。

二十四節気|絵こよみ 其の二十「霜降」

二十四節気の「霜降(そうこう)」は、朝夕にぐっと冷え込み霜が降りる頃。山々から段々と平野にも広がります。草木は赤や黄に染まり、山々は粧い(よそおい)を始めます。

ホテルのロビーや結婚式場に上品な佇まいで飾られているカサブランカ。花言葉は「祝福」。白い大輪の花は気高く、オレンジ色の大きな花粉をアクセントに、芳しい香りを漂わせています。

 

二十四節気「霜降(そうこう)」カサブランカ

二十四節気「霜降(そうこう)」カサブランカ

 

 

南天は、その名前から「難を転ずる」と言われ、縁起木として広く愛されています。また初節句や七五三などのお祝いの際に食べるお赤飯にも、この南天の葉が添えられます。

 

南天(2)

 

縁起物としての意味合いの他に、先人の生活の知恵が…。南天の葉に含まれているナンニジンという成分が、お赤飯の熱と水分によりチアン水素を発生させることにより、お赤飯の腐敗を抑えてくれます。

「霜降」における七十二候は 次の三候

 

初候「霜初めて降る(しもはじめてふる)」

霜が初めて降りる、新暦10月23~27日頃

南天の赤い熟した実は、三冬(さんとう)の季語になるようで、晩秋から冬への移り変わりを感じさせます。この実が赤く熟する頃には、本格的な冬を迎えていることでしょう。

 

次候「霎時施す(しぐれときどきほどこす)」

時雨が降るようになる、新暦10月28日~11月1日頃

さあーっと降っては晴れる秋の空模様を時雨(しぐれ)と言います。10月30日は「初恋の日」。明治29年(1896年)10月30日に発表された島崎藤村の詩「初恋」に因んでいます。

 

末候「楓蔦黄なり(もみじつたきなり)」

紅葉や蔦が色づく、新暦11月2~6日頃

秋の山が紅葉する様子を「山粧う(やまよそおう)」と言います。草木が赤や黄に染まることを「紅葉つ」「黄葉つ」(もみつ)と言い、「もみじ」の語源になっています。秋から冬へ、その色合いは深まります。

 

 

二十四節気|絵こよみ 其の十九「寒露」

二十四節気の「寒露(かんろ)」は、草木に冷たい朝露が降り始める頃。秋の深まりとともに木々の葉は色づき、虫たちは山野から人家の戸口に近づき、季節の移ろいを奏でます。

道端では、柿の木の葉と熟した橙色の実が風に揺れています。「雁渡し(かりわたし)」と呼ばれる、雁が海を越えて渡ってくる頃に吹く北風か。旬の実りの合図です。

 

二十四節気「寒露(かんろ)」柿

二十四節気「寒露(かんろ)」柿

 

週末に掛けて、台風14号の影響が心配されます。進路が予想しにくいようなので、各地の秋の収穫への被害が大きくならないことを願っています。虫たちも一先づは雨風を凌げる静かな場所へ…。

 

二十四節気「寒露(かんろ)」葉と虫

 

秋の陽射しは、傾いてきたかなと思うと あっという間に空を茜色に染めて暮れていきます。そんな夕焼け空を見ていると、校庭や公園で友達と遊んでいた頃のノスタルジックな風景が蘇ってきます。

「寒露」における七十二候は 次の三候

 

初候「鴻雁来る(がんきたる)」

雁が北から渡ってくる、新暦 10月8〜12日頃

秋の夕暮れを表す「釣瓶落とし」という言葉があります。釣瓶(つるべ)とは、井戸から水を汲み上げる滑車を使った桶のことですが、日の沈む早さを、井戸の底へ釣瓶がサーッと落ちていく様に例えています。

 

次候「菊花開く(きっかひらく)」

菊の花が咲き始める、新暦 10月13〜17日頃

菊の花の咲く頃に青空が晴れ渡ることを「菊晴れ(きくばれ)」と言います。台風14号一過のここ何日かは気持ち良く晴れ渡り、気温も上昇し、汗ばむ陽気となりました。まさに菊晴れ。

 

末候「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」

きりぎりすが戸口で鳴く、新暦 10月18〜22日頃

何日か暖かい日が続きましたが、秋雨とともに、だいぶ冷え込んできました。車窓から見える富士山も、白く綺麗な雪の冠を被っていました。衣替えや冬仕度が遅れているので、急がねば。

二十四節気|絵こよみ 其の十八「秋分」

二十四節気の「秋分(しゅうぶん)」は、春分と同様に一日の内の昼夜の長さが同じになる頃。これから次第に陽が短くなり、秋が深まっていきます。秋の夜長をどう楽しもう?

散策の途中、木陰で休んでいると、その奥にある網目のフェンスを伝うヘビを見つけました。種類は分かりませんが、長さは1m弱位でしょうか?こんな身近な場所で、ヘビを見掛けるのは久しぶりです。

 

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」キバナコスモス

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」キバナコスモス

 

再び歩き出して、暫くすると、道端にはオレンジ色のキバナコスモスが一際鮮やかに咲いています。優しいイメージのコスモスの中でも、その独特の色合いには力強さを感じます。

 

二十四節気「秋分(しゅうぶん)」西村ナス

 

稲刈りが進む田圃の傍らでは、大きく育った西村ナスも収穫時期を迎えようとしています。紫色が艶やかなポッテリとした実の中には、秋の旨みがギュッと詰まっています。

「秋分」における七十二候は 次の三候

 

初候「雷乃声を収む(かみなりこえをおさむ)」

夕立時の雷が鳴らなくなる、新暦9月22~27日頃

敬老の日は、各地とも秋らしい涼しさの朝を迎えました。甲府地方気象台より初冠雪は発表されていませんが、富士山では昨日の昼に雪が降ったものとみられ、山頂付近の山肌が白い雪化粧を始めています。

 

次候「蟄虫戸を坏ぐ(むしかくれてとをふさぐ)」

虫が隠れて戸をふさぐ、新暦9月28~10月2日頃

富士山の初冠雪が、甲府地方気象台より9月28日に発表されました。平年より2日早く、昨年より24日早いものとなっています。平地でも、明け方などは かなり涼しくなってきました。

 

末候「水始めて涸る(みずはじめてかるる)」

田から水を抜いて稲刈りの準備をする、新暦10月3~7日頃

今年の十五夜(旧暦8月15日の夜)は、10月1日。この日の夜に見られるお月様は「中秋の名月」。農業の行事と結びついていて「芋名月」とも呼ばれます。一年の中で、最も美しい月と言われています。

二十四節気|絵こよみ 其の十七「白露」

二十四節気の「白露(はくろ)」は、大気が冷えてきて露を結ぶ頃。ようやく残暑が引いていき、過ごしやすい陽気になりつつも…、暫くは、台風の予報から目が離せません。

夕焼け映える田んぼの畦道を行く。トンボが優雅に飛び回り、季節の移ろいを感じさせる爽やかな風が稲穂を揺らす。カサカサッと音を鳴らして、実りの秋を知らせています。

 

二十四節気「白露(はくろ)」トンボ

二十四節気「白露(はくろ)」トンボ

 

木の茂みの中には、一匹のカタツムリと丸型の巣を発見。巣の主は、お出掛け中?暫く待ってもご対面はできなかったので、帰巣してくるのを心待ちに、また覗いてみようと思います。

 

二十四節気「白露(はくろ)」カタツムリと丸型の巣

 

秋の野に咲く「萩(はぎ)」「すすき」「葛(くず)」「なでしこ」「おみなえし」「藤袴(ふじばかま)」「桔梗(ききょう)」。秋の七草は、いちどきに咲くのではなく、秋が深まりながら咲いていきます。

「白露」における七十二候は 次の三候

 

初候「草露白し(くさのつゆしろし)」

草に降りた露が白く光って見える、新暦9月7~11日頃

古代中国では、奇数は陽数と呼ばれ、縁起の良い数字。1月1日・3月3日・5月5日・7月7日ときて、9月9日は、陽数の極である九が重なる「重陽の節句(ちょうようのせっく)」。大変おめでたい日とされています。

 

次候「鶺鴒鳴く(せきれいなく)」

鶺鴒が鳴き始める、新暦9月12~16日頃

明け方に冷んやりとして、思わずタオルケットに包まりました。昨日までは、朝起きるとドッと汗が吹き出していましたが、今朝は心地よく、週末の朝ごはんも美味しく食べることができました。

 

末候「玄鳥去る(つばめさる)」

つばめが南に帰る、新暦9月17~21日頃

秋晴れの空を飛び交うツバメの姿を見かけたので、軒先きにあるツバメの巣を覗いてみると、至って静かな雰囲気です。先ほどのツバメも巣を後にして、南の方に向かったのでしょうか。