二十四節気|絵こよみ 其の六「春分」

二十四節気の「春分(しゅんぶん)」は、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜が同じ長さになる頃。暖かい寒いが入れ替わりですが、ひと雨ごとに気温も安定してきます。

二十四節気的には春らしくなってきましたが、社会や経済的には新型コロナウイルスに関連するニュースばかりで、不安な日々が続いています。早く感染の収束の兆しが見えてくることを願うばかりです。

 

「二十四節気(春分)」たんぽぽとミツバチ

「二十四節気(春分)」たんぽぽとミツバチ

 

たんぽぽの花の周りには、春をキャッチしたミツバチたちが飛び回り、美味しそうに蜜を吸っています。暫くすると、蜜でプクッとした身体?で羽ばたきながら、楽しそうに回遊しています。

 

「二十四節気(春分)」土筆

 

近所を散策していると、足元で可愛らしい土筆と出会いました。草むらの中でニョキッと伸びるその姿は、いかにも春を先取りして顔を出しているかのように…、ちょっと誇らしげに見えます。

「春分」における七十二候は 次の三候

 

初候「雀始めて巣くう(すずめはじめてすくう)」

雀が枯れ草などを集めて巣を作り始める、新暦3月20~24日頃

とても肥えた一羽の雀を見かけました。巣作りを始める前なのか?もうどこかに巣を作った後に遊んでいるのか?畑の周りの柵の上を跳びはねながら、独り日向ぼっこをしている感じです。

 

次候「桜始めて開く(さくらはじめてひらく)」

各地で桜の花が咲き始める、新暦3月25~29日頃

新型コロナウイルスの感染は、世界的規模で深刻な状況になっています。東京オリンピック・パラリンピックの延期も決まりました。桜のお花見の方も、例年とは異なった風景になっています。

 

末候「雷乃声を発す(かみなりこえをはっす)」

春の訪れを告げる雷が鳴り始める、新暦3月30~4月3日頃

二十四節気|絵こよみ 其の五「啓蟄」

二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」は、春の陽気に誘われて、土の中にいた虫たちが動きだす頃。その息吹を感じながら、美しく晴れ渡る弥生の空の下を散策してみましょう。

「啓蟄」という字を書けますか?一見すると難しそうなんですが、漢字の作りを分解してみると意外と書き易いです。二十四節気の中でも、その風情を良く言い表わしている好きな節気の一つです。

 

「二十四節気(啓蟄)」桃の花

「二十四節気(啓蟄)」桃の花

 

梅の花が咲き、次に桃の花が咲いて、桜の花が咲く。冬から春を迎える移ろいの中で、三様の花の舞いを楽しむことができます。お花見に出掛けて、新生活への鋭気を養いましょう。

 

写真(河津桜)

 

早咲きで知られ賑わう伊豆の河津桜ですが、新型コロナウイルスの影響で外国人観光客も少なくなっており、例年とは異なる風景が…。お花見としては、その風情をゆっくりと楽しむことができたかもしれません。

「啓蟄」における七十二候は 次の三候

 

初候「蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)」

冬ごもりをしていた虫たちが姿を現す、新暦3月5~9日頃

窓の外から聞こえてくる雨音は、強くなったり和らいだり…。週末の今日は、一日雨模様。姿を現そうとした虫たちも、雨の様子を伺っていることでしょう。ひと雨ごとに、春らしく。

 

次候「桃始めて笑う(ももはじめてわらう)」

桃の蕾がほころび花が咲き始める、新暦3月10~14日頃

東京では、9日から5日連続で最高気温が15℃を超え、11日には20℃を超える暖かさ。桜の蕾の生長が進み、14日、気象庁は靖国神社にある桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表。

 

末候「菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)」

冬を過ごしたさなぎが羽化し蝶に生まれ変わる、新暦3月15~19日頃

東京では、平年より12日早く、昨年より7日早い桜の開花。統計開始後、最早の開花日です。8年連続で平年(26日)よりも早く咲き、2002年・2013年に記録の最早日(16日)を7年ぶりに更新。

二十四節気|絵こよみ 其の四「雨水」

二十四節気の「雨水(うすい)」は、降っていた雪が雨へと変わり氷が解け出す頃。窓を開けると、家の中には春の陽射しと風が舞い込み、草木の息吹きを感じさせてくれます。

しかし、先日の春一番は強い風が吹き荒れて、色々なものが吹き飛ばされていました。花粉も多く舞い、インフルエンザや新型コロナウイルスなどが折角の季節感を損ねてしまっています。

 

「二十四節気(雨水)」菜花

「二十四節気(雨水)」菜花

 

体調管理が大事な時。春の訪れを告げる緑黄色野菜の菜花は、ほろ苦い蕾に含まれる栄養素(ビタミンC・鉄分・カルシウムなど)が体の免疫力を高めて、気持ちも和らげてくれます。

 

「二十四節気(雨水)」紅梅

 

春の空に届かんとばかりに咲く紅梅の花が、鮮やかな色合いと上品な香りを振り撒いてくれています。この憂鬱な気分を吹き飛ばして、本来の季節感を愉しみたいと思います。

「雨水」における七十二候は 次の三候

 

初候「土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)」

早春の暖かな雨が大地に降り注ぐ、新暦2月19~23日頃

仕事の待ち合わせの時間に遅れそうになり、歩いて10分位の距離を小走りで向かいました。時間には間に合いましたが、春の陽差しの中、暫くは汗が滴り落ちていました。

 

次候「霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)」

春霞がたなびき山野の情景に趣が加わる、新暦2月24~28日頃

霞は薄ぼんやりとたなびき、霧の方は濃く立ち込める。春は霞、秋には霧と呼び分けます。花粉症の人は、春の霞を情緒的に捉えるよりも、花粉が飛んでいる様を思い描いてしまうのではないでしょうか。

 

末候「草木萌え動く(そうもくもえうごく)」

次第に和らぐ陽光を受け草木が芽吹き出す、新暦3月1~4日頃

3月に入り、本来なら色々な行事が催される時。新型コロナウイルスの緊急対策により、休止や延期・規模縮小などの措置が取られています。社会全体で、この苦難と対峙をしていくしかありません。

二十四節気|絵こよみ 其の三「立春」

二十四節気の「立春(りっしゅん)」は、初めて春の兆しが現れてくる頃。晴れ渡った空のもと、日陰はまだまだ寒いですが、日向にいるとポカポカと春の心地良さを感じます。

季節の分かれ目という意味の「節分」は、本来は立春・立夏・立秋・立冬の前日の年に四回。旧暦では、立春が一年の始まりでもあったことから、その前日は大晦日と同じ意味合いで大切にされてきました。

 

「二十四節気(立春)」紅梅

「二十四節気(立春)」紅梅

 

仕事の行き帰り、道端の紅梅の蕾が花開き、その色合いと香りに心がほっこり。草木が芽吹き、花が咲いて、鳥がさえずる春は、季節の移ろいを一番楽しませてくれます。

 

スライド写真(立春)

 

川の水辺を歩いていると、岩場から岩場へと楽しそうにピョンピョン飛び回っているハクセキレイが一羽。せせらぎの光と音の中で、小さな虫たちを啄ばんでいるのでしょうか?

「立春」における七十二候は 次の三候

 

初候「東風凍を解く(とうふうこおりをとく)」

暖かい春風が吹いて川や湖の氷が溶け出す、新暦2月4~8日頃

春の散策は、色々な発見に満ちている季節でもあります。仕事に追われていたり心に余裕がないと、その発見を見過ごしてしまうことも。そんな勿体ないことがないようにと思います。

 

次候「黄鴬睍睆く(うぐいすなく)」

春の到来とともに鶯が美しい鳴き声を響かせる、新暦2月9~13日頃


鶯(うぐいす)は、春告げ鳥とも呼ばれます。冬の間は山の中で過ごし、春の訪れとともに人里の方に下りてきます。耳を澄ませば「ホー ホケキョ」という美声が聞こえてきそうです。

 

末候「魚氷に上がる(うおこおりにあがる)」

暖かくなり湖の氷が割れて魚が跳ね上がる、新暦2月14~18日頃

仕事先に向かおうと家を出た瞬間、目がかゆい、鼻がムズムズ。花粉が飛び回り始めたようです。毎年のことながら、ここから5月上旬位まで、春の憂鬱とお付き合いしなければなりません。

二十四節気|絵こよみ 其の二「大寒」

二十四節気の「大寒(だいかん)」は、一年で最も寒さが厳しい頃。お日様が隠れたり雨が降っていると寒い日もありますが、寒の入り真っただ中とは思えない穏やかな天候です。

蕗は、冬に氷を突き破るように出てきて花を咲かせます。花をつける茎と葉をつける茎は別々になっていて、まず花茎を伸ばし花を咲かせてから葉を伸ばします。その若い花茎が蕗の薹です。

 

「二十四節気(大寒)」蕗の薹

「二十四節気(大寒)」蕗の薹

 

春の食を楽しませてくれる蕗の薹。香りとほろ苦さに特徴があります。寒い夜、たらの芽などと一緒に天ぷらにして、熱燗で早春を味わいます。ちょっと贅沢なひと時です。

 

スライド写真(万両)

 

大樹の根元に寄り添うように生える万両の樹。冬色の中で赤赤と映えるその実がとても美しいです。新春を迎えて、この一年が実り多き年となりますように‥と願いを込めます。

「大寒」における七十二候は 次の三候

 

初候「款冬華さく(ふきのとうはなさく)」

雪の下からふきのとうが顔を出す、新暦1月20~24日頃

1月は「行(イチ)ってしまう」2月は「逃(ニ)げてしまう」3月は「去(サン)ってしまう」という様に、あっという間に過ぎてしまいます。春は、もうすぐそこ。

 

次候「水沢腹く堅し(みずさわあつくかたし)」

沢の水が厚く張りつめる、新暦1月25~29日頃

暖冬のせいか、この冬は鍋の回数が少ないような気がします。ここ数日は寒い日が続いており「鍋気分」。今夜は、野菜をたっぷりと入れた味噌煮込みラーメンを食べようと思います。

 

末候「鶏始めて乳す(にわとりはじめてにゅうす)」

鶏が卵を産み始める、新暦1月30~2月3日頃

インフルエンザだけではなく、新型コロナウイルスの広がりが心配されています。とりあえずは空気の乾燥から喉を守りましょう。こまめに緑茶を飲むといいようなので心掛けています。

二十四節気|絵こよみ 其の一「小寒」

二十四節気の「小寒(しょうかん)」は、寒さが極まるやや手前の頃。令和二年、新しい年のお正月は穏やかな天候に恵まれましたが、寒の入りを迎えて厳しい寒さはこれから。

除夜の鐘の鳴る頃に、近くの神社に初詣に行きました。新しい年の幸せの祈願をし、澄み渡る満天の星空の元、お祝いの紅白の餅まきと、太鼓の力強い演奏を楽しみました。

 

「二十四節気(小寒)」鏡餅

「二十四節気(小寒)」鏡餅

 

お雑煮と焼き餅をたらふく食べました。お雑煮は醤油味ベースのお汁に、扇型に切った大根を煮込んで、海苔を振りかけただけのシンプルなもの。さっぱりとしているので、ついつい食べ過ぎてしまいます。

 

スライド写真(注連飾り)

 

お正月太りも気になりますが、仕事始めに身も心も引き締めてスタートダッシュ。東京オリンピック・パラリンピックも開催されるので、その前後ともに活気のある賑やかな一年になると良いですね。

「小寒」における七十二候は 次の三候

 

初候「芹乃栄う(せりさかう)」

芹が群れ生えてくる、新暦1月5~9日頃

1月7日は「七草(ななくさ)」。無病息災を祈って、春の七草粥をいただきましょう。春の七草は、せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろとされています。

 

次候「水泉動く(すいせんうごく)」

地の中の凍っていた泉が動き始める、新暦1月10~14日頃

暦的には寒の入りですが、暖かく過ごし易い天候が続いています。今後の予報もさほど寒さが厳しくなることはないようで、暖冬のまま、春を迎えることになるかもしれません。

 

末候「雉始めて雊く(きじはじめてなく)」

雉が鳴き始める、新暦1月15~19日頃

全国的に暖冬で降雪も少なく、スキー場では雪不足が深刻であったり、冬物の衣料や家電の売行きも今一つ。寒さが厳しくないのは身体的には有り難いですが、これが温暖化の影響を受けてのことだとすると看過できません。