絵こよみ「小暑」あさがおグングンと|二十四節気 其の十一

二十四節気の「小暑(しょうしょ)」は、梅雨が明けて本格的な夏になっていく頃。ここから立秋になるまでが暑中見舞いの時季。会いたくても なかなか会えない人たちと近況を確認し合いましょう。

 

二十四節気_小暑_あさがお

 

朝顔が、暑さに負けずに花を咲かせ、グングン生長していくのを見るのも夏の楽しみのひとつ。窓の外側近くにネットやワイヤーを張り、つるや葉っぱを絡ませるグリーンカーテン。暑さも少し柔らぎます。

 

 

晩夏_六月_水無月

 

 

「小暑」における七十二候は 次の三候

 

初候「温風至る(おんぷういたる)」第三十一候

夏の風が熱気を運んでくる、新暦7月7~11日頃

梅雨から夏に掛けて、吹き渡る風の雰囲気も変わってきます。梅雨の初め頃は「黒南風(くろはえ)」、中頃は「荒南風(あらはえ)」と呼ばれ、重苦しい感じ。七夕を迎える頃には「白南風(しろはえ)」と呼ばれるようになり、次第に軽くなっていきます。

 

次候「蓮始めて開く(はすはじめてひらく)」第三十二候

蓮の花が咲き始める、新暦7月12~16日頃

美しく清らかな蓮の花は、朝の7時位からゆっくりと咲き始めて、9時頃には満開になります。束の間のお昼頃には、咲いた花々は萎んでしまいます。この見頃の時期、週末の朝には ちょっと早起きをして、その開花の様子を見て楽しむことで、夏の暑い一日を清々しく過ごせるかもしれません。

 

末候「鷹乃学を習う(たかわざをならう)」第三十三候

鷹の雛が飛び方を覚える、新暦7月17~21日頃

生まれて間もない鷹の幼鳥は、巣の中で、羽ばたこうとしたり飛び跳ねたりを繰り返した後、近くの枝に飛び移ったりするようになります。そうして生後一年ほど経つと、若鷹と呼ばれるようになり、巣立ちの時を迎えます。独り立ちをし、力強く大空に羽ばたいていきます。

 

◆ 暦で、話を咲かせよう。「日本の旧暦」

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