キャプティブ価格戦略の表と裏(プリンター&エアコン)

プリンターのメンテナンスは、かなり面倒だ。デザイン関連の出力用に、インクジェットプリンターを使っているが、最近、すぐにノズルの目詰まりなどで出力にズレが出て、綺麗な出力が出来なくなったりする。


いま使用しているインクジェットのプリンターは、年数もだいぶ経つせいか、ちょっとプリンターを使わない時間があると、すぐにノズルに不具合が出て、出力の調子が悪くなります。そう、時間にすると、10~14日位が目安ですかね。例えば、休暇とかと重なって、その位の時間、プリンターを使わないでおくと、影響が出てしまう。

 

プリンターとインク※プリンターとインクカートリッジには、肝心な時に、よく悩まされる。プリンターのメンテナンスの在り方。最近、かなりストレスを感じてる。

 

簡単に調整出来る時は良いけど、ひどい時は結構大変です。そういう時は、オートクリーニング機能に頼ることになるが、これがインクカートリッジを極端に消耗する。何回もクリーニングしなきゃならない時は、相当なインクを無駄遣いすることになる。そして、何よりもそのインクカートリッジの価格がとても高い。結果、そこに大きな損失コストが発生することになる。そうならないためには、定期的それも短期的にテスト出力する必要がある。これもインクの無駄遣い。かなりナンセンスな話だ。

このプリンターとインクカートリッジのようなビジネススキーム。マーケティング的には、キャプティブ価格戦略と呼ばれている。キャプティブとは、「捕虜」や「とりこ」といった意味。メインとなる商品の価格を安く設定し、消費者にそれを買わせることで一種の捕虜にする価格戦略。その消費者に対して、専用の消耗品などを相対的に高く設定し、使用頻度を多くして、その後の継続購入を促す。

メーカーにとっては、リスクは伴うが、成功すれば安定したビジネス展開が出来る有益なマーケティング戦略。ユーザーにとっては、トータルコスト的な負担が結果大きく、ベネフィットが完全に無視されている…という形になる。メーカーにとっての利益と、ユーザーにとっての便益のバランスがあまりにも傾いているような気がする。

ユーザーには、使用インクに関して、純正品と互換品という選択肢もあるが、互換品はリスクもある。その人の使い方と考え方次第だ。

百歩譲って、キャプティブ価格戦略はまだ良しとしても、せめて、クリーニングの方法は、インクカートリッジを使わない もっと別のやり方で対応出来るようにして欲しい。技術的には、可能なはずだ。熱望する。

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一つの例を交えて、もう少し考えてみる。

先日、この夏真っ盛りに、父母の部屋のエアコンが壊れてしまい、急遽、買い替えなければならなくなりました。もう彼此16年も使っているやつなので、こちらは寿命みたいです。

父母の代わりに、色々と調べて、新しいのを購入しましたが、現在の主流は、自動掃除機能が付いたやつになっています。同タイプで、その機能が付いているのと、付いていないのとでは、プラス10,000円位の価格差があります。その機能は、母の希望の第一条件。

エアコンの掃除は、結構手間が掛かるし、内部までしっかりとは掃除出来ない。クリーニングのサービスに頼むと、一台、10,000~20,000円位掛かる。メンテナンスとコストパフォーマンスを考え合わせると、自動掃除機能が付いたものを選んだ方が得策だ。

 

自動掃除機能 ※リモコンが操作の要。現在のエアコンのリモコンには、色んなボタンがついている。それだけ高機能ということか。

 

この発想、エアコンの〝自動掃除機能〟を、何でプリンターにも取り入れてくれないんだろう?

プリンターと違って、エアコンは、キャプティブ価格戦略の商品ではない。その戦略をシフトしない限り、プリンターに、その発想は難しいのだろうか?いや、そんなことはないと思う。キャプティブ価格戦略の枠組みの中でも出来ることはあるはずだ。

マーケティング的に、キャプティブ価格戦略について否定はしないし、プリンターの場合についても、その戦略をとること自体はオーケーだと思う。しかし、ユーザー側にそう言ったストレスが発生している以上、最低限のスペックとして、インクカートリッジを無駄に使用させない発想、エアコンのような自動掃除機能を付加してもらいたいと強く感じる。技術的にも可能なはずだ。是非ともメーカーさんには、検討してもらいたいなと思う。

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