二十四節気|絵こよみ 其の九「立夏」

二十四節気の「立夏(りっか)」は、次第に夏めいてくる頃。空と緑と風が気持ちいい五月晴れ。鯉のぼりが、大きな口から空気をいっぱいに吸い込んで、元気に泳いでいます。

元気に泳ぐ鯉のぼりたちに願いを込めて。こどもたちが外で美味しい空気を胸いっぱいに吸い込んで遊べますように。学校も早く再開し、勉強・部活動・行事など、皆で一緒に学べますように。

 

二十四節気「立夏(りっか)」おたまじゃくし

二十四節気「立夏(りっか)」おたまじゃくし

 

水辺でゆらゆらと泳いでいるのは、おたまじゃくし。水辺にある苔や藻などを削り取って食べています。おたまじゃくしでいる間にできるだけ大きく育ち、元気な蛙に成長します。

 

石楠花

 

「花木の女王」とも呼ばれている石楠花(しゃくなげ)の大きく絢爛豪華な花びらが満開です。青空とのコントラストが綺麗なので、思わず下から見上げて見惚れてしまいました。

「立夏」における七十二候は 次の三候

 

初候「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」

野原や田んぼで蛙が鳴き始める、新暦5月5~9日頃

あちらこちらで、蛙たちの大合唱が聞こえてくるようになりました。夏の到来を感じさせてくれます。鳴き声の出どころは何処か?と辿ってみると、岩陰には3匹のアオガエル。

 

次候「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」

みみずが土の中から出てくる、新暦5月10~14日頃

岩陰の近くには、みみずも発見。ムカデらしきものもいて、虫たちのオンパレード。この頃の七十二候の表現に多い「始めて」「出ずる」「生じる」を強く感じる季節です。

 

末候「竹笋生ず(たけのこしょうず)」

たけのこが頭を出す、新暦5月15~20日頃。

たけのこといえば、シャキシャキとした独特の食感が楽しめます。先ずは、
大好きな炊き込みご飯。煮物や天ぷらなどの定番の和風メニューを楽しみ、その後は、アイデア次第のチャレンジメニュー。

二十四節気|絵こよみ 其の八「穀雨」

二十四節気の「穀雨(こくう)」は、穀物を潤してくれる春の恵みの雨が降る頃。旬を迎えるのはアスパラガス、発芽した直後の若い芽の部分を食します。黄色い花の咲く前に…。

初夏の陽気も感じられて、今少し春を楽しもうとする桜の花たちに交錯する季節を感じます。青空を飛び交う燕の姿も、ちらほらと見かけるようになりました。巣作りに飛び回ります。

 

二十四節気「穀雨(こくう)」ツバメ

二十四節気「穀雨(こくう)」ツバメ

 

茅花流し「つばなながし」と言う初夏の季語があります。茅花の花穂を吹き渡る雨の気配を含んだ南風のこと。幾つかの雨風を感じながら、夏の始まりを告げる八十八夜を迎えます。

 

二十四節気「穀雨」ビルベリー

 

散策中に、白くて可愛らしい釣鐘状の花を見つけました。ブルーベリーの野生種のビルベリーではないでしょうか。今月の末頃には花冠が落ち、初夏には小豆ほどの大きさで濃い青紫色の果実を見れるかも。

「穀雨」における七十二候は 次の三候

 

初候「葭始めて生ず(あしはじめてしょうず)」

水辺の葦(あし)が芽を吹き始める、新暦4月20~24日頃

川辺の石をひっくり返してみると、ピョーン!とアオガエルが飛び跳ねます。心地良い居場所と時間を台無しにされたと言わんばかりに、ピョーン、ピョーン!と逃げていきました。

 

次候「霜止んで苗出ず(しもやんでなえいず)」

霜の覆いが取れて健やかに苗が育つ、新暦4月25~29日頃

ここ何日か、かなりの強い風が吹き続けています。気温は穏やかで暖かめですが、外に出ると体感は涼しく、鼻はムズムズ目も痒く、まだまだ花粉は飛んでいるようです。

 

末候「牡丹華さく(ぼたんはなさく)」

牡丹の花が咲き出す、新暦4月30~5月4日頃

5月1日は「八十八夜」、立春から数えて88日目にあたります。お茶の新芽の摘み頃で、「夏も近づく八十八夜~」の茶摘みの歌にもあるように、暦的には もうすぐ夏を迎えます。

二十四節気|絵こよみ 其の七「清明」

二十四節気の「清明(せいめい)」は、全てのものが清らかで生き生きとする頃。窓の外からは、心地よい春風が草木を揺らし奏でる音が聞こえてきます。思わず耳を澄ませます。

咲き始めた山桜の樹々の中からは、ウグイスやヒバリたちの歌声が、晴れ渡る里一杯に響き渡ります。二十四節気は、見て楽しむだけではなく、音からでも感じることができます。

 

二十四節気「清明(せいめい)」八重紅枝垂

二十四節気「清明(せいめい)」八重紅枝垂

 

近所の道端では、一本の椿の中に、ぷっくりとまんまるに赤味を帯びた蕾を見つけました。春を待ち侘びて、今にも咲き誇らんとしているかのような嬉しさが満ち満ちています。

 

二十四節気「清明」椿

 

身近なところでも春を感じることができます。新型コロナウイルスの感染拡大の防止のために、お花見にわざわざ出掛けるのは自粛しておきましょう。今やるべきこと・大切なことを皆で認識しましょう。

「清明」における七十二候は 次の三候

 

初候「玄鳥至る(つばめきたる)」

南から海を渡って燕がやってくる、新暦4月4~8日頃

鳥たちの飛び方にも色々ありますが、燕の飛び方は、とても美しいと思います。その飛ぶ姿と、速さ・キレ・軌道は、滑らかに無駄なく流れるようで、いつも見惚れてしまいます。

 

次候「鴻雁北へかえる(がんきたへかえる)」

日が暖かくなり雁が北へ帰っていく、新暦4月9~13日頃

南から海を渡って燕たちがやってくれば、雁たちは北へ帰っていきます。地球を俯瞰的に見ることができれば、季節の変わり目のダイナミックな動きを、もっと感じることができるかもしれません。

 

末候「虹始めて見る(にじはじめてあらわる)」

春の雨上がりに空には初めての虹がかかる、新暦4月14~19日頃

春の空気もひと雨毎に潤い、美しい虹が見られるようになります。景色の中に、七色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)の架け橋を見つけると、思わず声をあげてしまいます。

二十四節気|絵こよみ 其の六「春分」

二十四節気の「春分(しゅんぶん)」は、太陽が真東から昇って真西に沈み、昼と夜が同じ長さになる頃。暖かい寒いが入れ替わりですが、ひと雨ごとに気温も安定してきます。

二十四節気的には春らしくなってきましたが、社会や経済的には新型コロナウイルスに関連するニュースばかりで、不安な日々が続いています。早く感染の収束の兆しが見えてくることを願うばかりです。

 

「二十四節気(春分)」たんぽぽとミツバチ

「二十四節気(春分)」たんぽぽとミツバチ

 

たんぽぽの花の周りには、春をキャッチしたミツバチたちが飛び回り、美味しそうに蜜を吸っています。暫くすると、蜜でプクッとした身体?で羽ばたきながら、楽しそうに回遊しています。

 

「二十四節気(春分)」土筆

 

近所を散策していると、足元で可愛らしい土筆と出会いました。草むらの中でニョキッと伸びるその姿は、いかにも春を先取りして顔を出しているかのように…、ちょっと誇らしげに見えます。

「春分」における七十二候は 次の三候

 

初候「雀始めて巣くう(すずめはじめてすくう)」

雀が枯れ草などを集めて巣を作り始める、新暦3月20~24日頃

とても肥えた一羽の雀を見かけました。巣作りを始める前なのか?もうどこかに巣を作った後に遊んでいるのか?畑の周りの柵の上を跳びはねながら、独り日向ぼっこをしている感じです。

 

次候「桜始めて開く(さくらはじめてひらく)」

各地で桜の花が咲き始める、新暦3月25~29日頃

新型コロナウイルスの感染は、世界的規模で深刻な状況になっています。東京オリンピック・パラリンピックの延期も決まりました。桜のお花見の方も、例年とは異なった風景になっています。

 

末候「雷乃声を発す(かみなりこえをはっす)」

春の訪れを告げる雷が鳴り始める、新暦3月30~4月3日頃

新年度が始まります。新型コロナウイルスの感染の影響により、先行きの見えない不安な新年度の始まりとなってしまいました。体調ばかりでなく、社会的にメンタルへの影響が心配です。

二十四節気|絵こよみ 其の五「啓蟄」

二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」は、春の陽気に誘われて、土の中にいた虫たちが動きだす頃。その息吹を感じながら、美しく晴れ渡る弥生の空の下を散策してみましょう。

「啓蟄」という字を書けますか?一見すると難しそうなんですが、漢字の作りを分解してみると意外と書き易いです。二十四節気の中でも、その風情を良く言い表わしている好きな節気の一つです。

 

「二十四節気(啓蟄)」桃の花

「二十四節気(啓蟄)」桃の花

 

梅の花が咲き、次に桃の花が咲いて、桜の花が咲く。冬から春を迎える移ろいの中で、三様の花の舞いを楽しむことができます。お花見に出掛けて、新生活への鋭気を養いましょう。

 

写真(河津桜)

 

早咲きで知られ賑わう伊豆の河津桜ですが、新型コロナウイルスの影響で外国人観光客も少なくなっており、例年とは異なる風景が…。お花見としては、その風情をゆっくりと楽しむことができたかもしれません。

「啓蟄」における七十二候は 次の三候

 

初候「蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)」

冬ごもりをしていた虫たちが姿を現す、新暦3月5~9日頃

窓の外から聞こえてくる雨音は、強くなったり和らいだり…。週末の今日は、一日雨模様。姿を現そうとした虫たちも、雨の様子を伺っていることでしょう。ひと雨ごとに、春らしく。

 

次候「桃始めて笑う(ももはじめてわらう)」

桃の蕾がほころび花が咲き始める、新暦3月10~14日頃

東京では、9日から5日連続で最高気温が15℃を超え、11日には20℃を超える暖かさ。桜の蕾の生長が進み、14日、気象庁は靖国神社にある桜(ソメイヨシノ)が開花したと発表。

 

末候「菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)」

冬を過ごしたさなぎが羽化し蝶に生まれ変わる、新暦3月15~19日頃

東京では、平年より12日早く、昨年より7日早い桜の開花。統計開始後、最早の開花日です。8年連続で平年(26日)よりも早く咲き、2002年・2013年に記録の最早日(16日)を7年ぶりに更新。

二十四節気|絵こよみ 其の四「雨水」

二十四節気の「雨水(うすい)」は、降っていた雪が雨へと変わり氷が解け出す頃。窓を開けると、家の中には春の陽射しと風が舞い込み、草木の息吹きを感じさせてくれます。

しかし、先日の春一番は強い風が吹き荒れて、色々なものが吹き飛ばされていました。花粉も多く舞い、インフルエンザや新型コロナウイルスなどが折角の季節感を損ねてしまっています。

 

「二十四節気(雨水)」菜花

「二十四節気(雨水)」菜花

 

体調管理が大事な時。春の訪れを告げる緑黄色野菜の菜花は、ほろ苦い蕾に含まれる栄養素(ビタミンC・鉄分・カルシウムなど)が体の免疫力を高めて、気持ちも和らげてくれます。

 

「二十四節気(雨水)」紅梅

 

春の空に届かんとばかりに咲く紅梅の花が、鮮やかな色合いと上品な香りを振り撒いてくれています。この憂鬱な気分を吹き飛ばして、本来の季節感を愉しみたいと思います。

「雨水」における七十二候は 次の三候

 

初候「土脈潤い起こる(どみゃくうるおいおこる)」

早春の暖かな雨が大地に降り注ぐ、新暦2月19~23日頃

仕事の待ち合わせの時間に遅れそうになり、歩いて10分位の距離を小走りで向かいました。時間には間に合いましたが、春の陽差しの中、暫くは汗が滴り落ちていました。

 

次候「霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)」

春霞がたなびき山野の情景に趣が加わる、新暦2月24~28日頃

霞は薄ぼんやりとたなびき、霧の方は濃く立ち込める。春は霞、秋には霧と呼び分けます。花粉症の人は、春の霞を情緒的に捉えるよりも、花粉が飛んでいる様を思い描いてしまうのではないでしょうか。

 

末候「草木萌え動く(そうもくもえうごく)」

次第に和らぐ陽光を受け草木が芽吹き出す、新暦3月1~4日頃

3月に入り、本来なら色々な行事が催される時。新型コロナウイルスの緊急対策により、休止や延期・規模縮小などの措置が取られています。社会全体で、この苦難と対峙をしていくしかありません。