iPhone4Sのケース/使い易いようにハンドメイドしてみた

iPhone4Sのケースを色々と探してみても、なかなか気に入るのがありません。最初に買ったハードのケースが今ひとつだったので、いま頭に浮かんでいる私なりのアイデアを形にしてみようかなと思います。
iPhone4S-ケース-ハンドメイド
iPhone4S-ハンドメイド・ケース

ポイントは 2点

●今あるハードケースを筐体として活用する。
●機能性&保護性&手へのフィット感を具現化する。

これをベースに細部を練り込んで、ハンドメイドで作っていきます。

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まずは、素材選びが重要です。

コストを抑えて、シンプルな作りにしたいので、まずは素材について色々と検討しました。加工性を考えると、やはりプラスチック類がベター。構造的には、ヒンジ箇所(5箇所)が多いので、その性質と耐久度を第一優先に考えると、プラスチック類の中でも、ポリプロピレン(PP)が良さそうです。

柔軟性があり、折り曲げ・反復に強いし、熱にも強い。文具や雑貨などでもよく使われています。ホームセンターなどでも、シートで取り扱っているので入手もしやすいです。

ポリプロピレンの特性のポイントを整理

●折り曲げ・反復に強い(ヒンジ特性が優れている)
●ストレスクラッキング性が良く、傷もつきにくい
●熱に強い
●電気絶縁性が良い

市販のPP専用の接着剤を使えば、既存のケースのポリカーボネートとも接着が可能です。

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早速、ケースの下地を、ポリプロピレンで作ってみました。

iPhone4Sケース試作品1

ちょうど使ってないポリプロピレン製のランチョンマットがあったので、それをリメイクしました。どこかのハンバーガーショップのプレミアムで貰ったやつで、ちょっと薄めだけど、出来るだけコストは抑えたいので、使えるものは使います。

5箇所のヒンジ部分は、折り曲げるための専用の道具もないし、色々なやり方を聞いたり調べたりしたけど、結局シンプルなやり方で…。
下地を動かないようにしっかりと固定して、ヒンジの部分にステンレスの定規を当てて、少しずつゆっくりと折り曲げていく。折り曲げる部分の直線の尺が短いので、このやり方でも十分きれいに折り曲げることが出来ました。
カッターなどで軽く筋を入れて折り曲げるやり方は、ヒンジの耐久性を損なうのでNGです。

フタの留め方は、シンプルで開け閉めしやすさを考慮して、こんなギミックにしてみます。

iPhone4Sケース-フタ留め方

裏面側にスリットを設けます。表面側のフタを閉めて、その先端にあるガイドをつまんで裏面側に巻き込み、フックをそのスリットに差し込む。張力によって、フックがしっかりとスリットに引っ掛かるので、そのままの状態では、簡単に はずれません。
フタを開ける時は、ガイドを垂直に起こしてあげると、フックは簡単にはずれます。

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ポリプロピレンのケースの下地とポリカーボネート樹脂製のハードケースの接着に関しては、コニシのボンドGPクリヤー(20ml・ブリスターバック)を使ってみることにします。

用途
●ポリプロピレンをプライマーなしで接着出来る
●各種プラスチック製品の接着・補修
●ポリエチレンシート・ナイロンシート
●ABS樹脂
●FRP
●皮革・ゴム・布・木などの接着
…etc.

この接着剤で、ガッチリとくっつけます。

ホームセンターとか、ネットで色々調べてみましたが、接着剤は、色々なメーカーや種類があります。接着剤を制する者は、ものづくりを制す。そんなふうに思うくらい、知識を必要とするし、奥が深い。貼ったり・くっつけたりする素材や用途によって、接着剤を使い分ける。私のものづくりの師匠とも言える方に、昔、色々と教えてもらいましたが、改めて勉強が必要だと思います。

今回は、用途性が幅広いことと、そんなにたくさんの量は必要ないので、少量サイズで安価なこと…、これらを考え合わせて、コニシのボンドGPクリヤー(20ml・ブリスターバック)を選びました。

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外観のデザイン性を考えると、このポリプロピレンのケースのまんまだと、味気ないので、印刷するか、貼り物をするか、いずれかをしてみたいと思っていました。

使用しているポリプロピレンが薄目なので、補強の意味も踏まえて、今回は、手元にある皮革性のシートを貼るやり方でいくことにします。

問題は、そのシートの貼り方です。普通に考えれば、接着剤か両面テープを使いたいところです。上記の接着剤も使えるかもしれませんが、シートを全体的に面で綺麗に貼るのが難しそう。両面テープは、接着力を考えると、厚手のタイプになり、ケースの表裏にシートを貼ることによって、5箇所のヒンジ部分の使い勝手に支障が出るような気がします。また、シートのつなぎ目の部分が格好悪いし、そこからはがれ易い。何か良いアイデアはないかと思案していました。

そんな時に、目に止まったのが…、以前に私があるレストランの店舗開発に携わらせてもらっている時に、デザイン・設計・制作をしたファニチャーの椅子の背もたれの部分。

ステッチサンプル

ポリプロピレンのケースの下地を、皮革製のシートでくるんで、表裏の生地の四方の辺の端をそれぞれ内側に巻き込み、その部分に、上の写真のようなステッチを入れる。ステッチが、デザイン的なアクセントにもなり、ケースとしての強度と、iPhone4Sの保護性もアップするのではないかと考えました。

ステッチイメージ

このステッチがケースとしてのバンパー的な役目をしてくれるんじゃないかなと思います。こんなイメージで、最終的な仕上げをしていきたいと思います。

(アクリサンデー株式会社|ホームページ/参照・引用)
(株式会社KDA|ホームページ/参照・引用)
(コニシ株式会社 ホームページ/参照・引用)

参照記事
◇ アクリサンデー株式会社|ホームページ
◇ 株式会社KDA|ホームページ
◇ コニシ株式会社|ホームページ

最後までお読みいただき、ありがとうございます。