デジタルサイネージ×インバウンド。その可能性を探ります。

現在の仕事の流れの中で 一つのキーワードになっているのが、デジタルサイネージ。インバウンドの外国人に対するコミュニケーション・ツールとしても、高いポテンシャルを秘めています。


デジタルサイネージは、都心の再開発などにおいて、かなりの確率で導入されてきていると言ってもいいかもしれません。それ以外でも、観光地などを中心に設置されるケースが増えています。

観光地におけるガイドを目的としたツール展開の事例を見てみます。インバウンドの外国人に対するアプローチの工夫なども見てとれます。

*

富士山の世界遺産登録に伴って、静岡県内各所の観光スポットに、当初7カ所導入されたものです。富士山の世界文化遺産登録における推進活動の一環として進められています。樹空の森館内のパブリックスペースにも設置されています。

 

樹空の森-デジタルサイネージ※デジタルサイネージ最大の課題は、設置後の運用スキームにあります。

 

技術仕様は定かではありませんが、コンテンツの内容的には、4K表示が適した素材であるかと思われます。大画面による美しい映像内容と合わさり、施設館内ということもあり、音響効果も まずまずいい感じなので、かなり迫力があります。

 

樹空の森-デジタルサイネージ2※インバウンドの外国人を意識した構成になっていると思います。

 

富士山に関連する情報を主体に、奥行きのある内容になっており、タッチパネルにより、見てみたい内容を選択できます。

 

樹空の森-デジタルサイネージ3※多言語化対応できるのは、デジタルサイネージの強みです。

 

タッチパネルの操作により、多言語化にも対応しています。一緒に設置されている紙のパンフレットも各言語版が用意されているという気配り具合です。紙媒体とのミックスで、外国からの観光客に対するコミュニケーションを強化しています。

 

樹空の森-デジタルサイネージ4

樹空の森-デジタルサイネージ5※デジタルサイネージへの接触率を高めることも重要課題になります。

 

赤外線センサーによって、モニターに人が近づくと、タッチ画面が現れます。デジタルサイネージは、固定的な画面表示のままだと、認識・興味を刺激しにくいところがありますが、このセンサー機能によって、アテンション効果も高まり、接触率も高まると思われます。

*

デジタルサイネージにおける、そのハードとスペックの進化には、目を見張るものがあります。マルチタッチシステムや、必要な情報を検索してその場で出力できるサイネージプリント…など、インタラクティブなギミックも多々あります。それらの使い方とコンテンツの内容が、企画する際のポイントになってきます。

目新しさと、映像の動きや綺麗さなど…、その派手な外見的要素にとらわれてしまいがちですが、ユーザーと何をどのようにコミュニケーションしたいのか?という本質をしっかりと見極めていくことが重要です。そして、それに合わせて、ハードをカスタマイズしていく。ハードありきではなくて、目的ありき。ハードとスペックは、あくまでツール(方法論)なので、それをどう有機的に展開していくことが出来るのか?運用していく側の、ここが勝負の分かれ道だと思います。

いくつかのプロジェクトにおいて、デジタルサイネージの案件に携わっていますが、各種事例のベンチマークをしていくと、その成功事例は、決して多いとは言えません。厳しく言うと、失敗事例と思われるケースが散見されます。その最大の理由は、そのビジネスモデルと運用スキームをプランニングの段階から、しっかりと構築できていないところにあると思われます。導入することが目的になってしまい、そこから始まる継続運用というフェーズのことをないがしろにしてしまっているということです。

*

上記の事例に関しても、これからの在り方を見ていかないと計れない点は多いですが、いずれにしろ、2020年の東京オリンピックに向けてのインバウンドに対するデジタルサイネージの展開方法としては、基本形となるものであると思います。

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*