ブランドロイヤルティとブランドパトロナージュ、その概念。

大好きなビールを飲んでいたら、ブランドパトロナージュという言葉が浮かんできました。メーカーとユーザーをつなぐブランドの在り方(概念)は、大きく様変わりしていますが…、現実は どうでしょうか?


銘柄的に、ここ最近までで気にいっていたのが、エビスビールの緑色缶と、アサヒのザ・マスター。いずれも、店で見かけないなぁ…と思っていたら、どうやらもう生産していないみたいだ。サッポロビールとアサヒビールのホームページを見てみたが、いずれも商品ラインナップに載っていない。ずーっと飲みたくて探していたので、とても残念だ。

 

アサヒ・ザ・マスター ※アサヒ ザ・マスター。エビスの緑色缶と共に復刻版を期待する。

ビールを飲みながら、そんなことを思っていたら、何となくブランドパトロナージュという言葉が浮かんできた。コミュニケーションマーケティングにおける現代の流れだ。

企業があるブランドをつくり上げる場合(ブランディング)に、消費者と双方向的にコミュニケーションを行い、ブランドを一緒になって生み出し、一緒になって育てるといった考え方である。

従来のマネジリアルマーケティングにおけるブランド戦略には、ブランドロイヤルティという概念があった。そのブランドに対して、消費者の忠誠を形成することが大切であるという考え方だ。

この忠誠という概念には、例えば、家来から主君への忠誠といった一方方向的な意味合いが強い。

現代のマーケティングは、マネジリアルマーケティングからリレーションマーケティングへと変化している。コミュニケーションマーケティングは、そのリレーションマーケティングの内、特にコミュニケーションを中心にしたマーケティングの体系である。

コミュニケーションマーケティングは、企業と消費者が常に双方向的に
コミュニケーションを行っている状況を形成・維持し、双方が同じ考え方を共有する。

最終的には、企業と消費者が協力しあって、一つの製品を作り上げるなど、企業と消費者が一体となる。これをクロスパトロナイジングという。ここが、ブランドパトロナージュという考え方と、ブランドロイヤルティとの大きな違いである。ブランドは、忠誠心を持たせるという考え方ではなく、消費者と一緒に育てるものである、ということだ

現在では、インターネットをはじめとするICTにより、地域・時間に拘束されることなく、消費者とのコミュニケーションを図ることが可能であるため、このようなブランド開発手法が可能になってきた。

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ただ現状を見回してみると、ビールだけに限った話ではないが、まだまだメーカー主導の商品開発が多いような気がする。

メーカー側からの新商品の提案を受けて、その商品が気に入り、ファンになる。そのユーザーが生涯的なファンになりたいなと思っていても
メーカー側の都合で一方的に市場から撤退される。そのファンの気持ちは、全く無視される形だ。とても残念だ。

まぁ、メーカー側の市場戦略からすると仕方がない部分もあるのだが、
もう少し何とかならないかなぁ…と、思ってしまう。

特に、大好きだったビールの銘柄が、もう飲めないと思うと、そんな風に考えてしまう。やはり寂しい。

(サッポロビール株式会社|ホームページ/参照・引用)
(アサヒビール株式会社|ホームページ/参照・引用)

参照記事
◇ サッポロビール株式会社|ホームページ
◇ アサヒビール株式会社|ホームページ

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