事務所の作業テーブルの卓の製作と、技術者N氏のチカラ。

先日の記事で、技術者N氏の話題を取り上げましたが、今、事務所内のテーブルに使用している卓を見て、そのN氏と一緒にした仕事の製作現場のことを色々と思い出しました。


この卓は、あるレストランのプロデュースをさせていただいた時に、お客様が使用するテーブルの卓として企画・設計・製作された際の試作品になります。それを、ずーっと大切に、今でも事務所で使っています。

 

テーブル卓※これは製作の時の試作品で、記念に譲り受けて、事務所でテーブルの卓として長年愛用しています。

 

このレストランは、カジュアルタイプのお店なんですが、クライアントの要望により、お客様が直接触れるテーブルの卓には、ちょっとだけこだわりたいということになりました。N氏に相談して、静岡にある木工所を紹介してもらい、通い詰めました。

N氏の知り合いで、静岡の木工関係の仕事をディレクションしている方にも参加してもらい、木工所のオーナーと職人さん、そしてN氏のチカラを結集して、イメージ通りの卓に仕上げることができました。静岡の木工は とても有名で、その技術の高さにも定評がありますが、この時は、その底力を垣間見ることができました。

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卓の構造は、土台となる板の上に、正方形の対角線を軸にして、中心から柾目の板を張り合わせてあります。中心から四辺に向かって、柾目が綺麗に走ります。四方の辺と四隅にかけては、段階的に丸みを持たせて、やさしい作りにしてあります。

その四方の内側の周りには、アクセントとなる格子模様のデザインを施しました。これは、印刷ではなく、木に染色をしたものを埋め込み、やさしい風合いを演出します。

また、テーブルのセンターになる場所には、シンボリックにこのレストランのキャラクターを表しました。これも印刷ではなく、キャラクターを、木板にレーザー加工で焼き目をつけて描き、その木板を埋め込み、ナチュラルな感じであしらいました。

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そして、一番のこだわりは、卓の表面処理です。上面全体に、ウレタン塗装を何層かに重ね合わせて、品のある光沢を出しています。ウレタン塗装をかけて、乾いたら、またウレタン塗装をする。確か3~4回重ねているかと思います。手間のかかる作業です。

この仕上がりは、実に見事で、塗りムラは全くないし、光沢も周りのものを写し込むくらい綺麗です。木の美しい柾目が実によく活きており、全体的な完成度を高めてくれました。クライアントにも満足して頂けました。この時のこだわりと、N氏のものづくりのチカラのことを思い出しました。

 

[その時のイメージパース]

デリスレストラン6

ファニチャー①

デリスレストラン7

ファニチャー②

デリスレストラン8

ファニチャー③

デリスレストラン10

エントランス②

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