日本古来の障子の機能を進化させた採光ブラインド アカリナ

一つのことを違った角度から認識してみると、アイデアや発想の幅が広がります。同じ素材を使う形であっても、考え方と使い方次第で、全く違う発想の商品になっていきます。


以前に、東京ビッグサイトで行われた展示会で目に留まった商品なんですが、発想の転換という点で、とても面白いなと感じました。

採光ブラインド アカリナ(製造元:あかりシステム株式会社)という商品なんですが、太陽の直射光を拡散光に変換させて、室内の多方向に光を届けることが出来るブラインドになります。

従来のブラインドの概念は、太陽光を遮断すること。それを覆して、「閉めたら明るくなる」という発想の転換。直射日光ではなく、変換されたやわらかい光が室内全体にいきわたる。日本古来の文化・知恵である障子の機能を進化させたとのことです。太陽光を上手く活用しているエコロジーな商品です。電気代とCO2の排出削減の効果があります。このフィルムに印刷をすることで、インテリア性も高めていくことが出来ます。

ポイントは、スラット(はね)の素材。PETにフィルムを張った仕様になっており、それによって、この機能を実現しています。しかも「折れない」「軽い」「汚れない」という特徴も有しています。このスラットが、直線的な太陽光を拡散させて、柔らかな質の良い光に変換します。そして、その光を部屋全体にムラなく取り込みます。

この直線的な太陽光というのが曲者で、直線的イコール攻撃的、目への刺激も相当強い光になります。仕事中もそうですが、車の運転中などに、この光を受けると、かなり視界が悪くなり、ストレスも感じます。このアカリナ的な発想で、車の運転中の直射日光の問題を解決(柔らかな質の良い光への変換)できたら、それも価値あるアイデアとなるでしょうね。安全運転に関わる問題なので尚更です。

商品スペックとしては、スタンダードなタイプの他に、防炎機能・遮熱機能を持ち合わせたタイプもあり、使用目的・使用環境により選択することができます。

 

発想の転換

 

企業のオフィスなどは、その環境にもよりますが、昼間でも就労時間中は、室内の照明を点けているケースも多いです。昼休みには、省エネ対策として、一斉に消灯をするといった企業も多いかと思います。しかし、考えてみれば、昼間の天気の良い日に、室内の照明を点けざるを得ないというのは、かなりもったいない話。アカリナのようなランニングコストの掛からないエコな商品で、この問題を緩和できれば、とても意義のあることと言えます。

店舗や商業建築などのデザインにも組み込めそうです。インテリア性も工夫できますし、外部に対してのエコな内照看板としても活躍します。アカリナを閉めておくと、夜、室内に照明をつけても窓全体が光って、中が見えることはありません。窓にカッティングシートなどを貼り、夜間に照明をつけると、とても綺麗にその内容が浮かび上がります。また、夜間は、映像を流せるモニターとして使用することもでき、デジタルサイネージとしての活用なども可能になります。

PETに特殊加工を施して、蛍光灯などの光を反射させるMCPETαという商品もありますが、この商品は、太陽光を透過させることで、その光を活用するという考え方になります。ランニングコストの掛からない省エネツールであり、環境のことを考慮した優れた商品だと思います。

ブラインドの発想を転換したり、同じPETという素材でも考え方と使い方次第で、全く違う発想の商品化につながる良い事例だと感じました。商品開発やアイデア発想のヒントになりそうです。

 

あかりシステム株式会社|ホームページ/参照・引用)

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