アナログ時代のコミュニケーション企画とデジタルサイネージ

デジタルサイネージのことが話題になる中で、昔 携わったコミュニケーション企画のことを思い出しました。デジタルサイネージのプロトタイプ的な企画だったとも言えます。


デジタルサイネージのプランニングをしていく上において、原点に戻るという意味で、少し企画書などを読み返してみました。

この企画は、10年以上は前のものになりますが、複合施設における来訪者に対して、各種情報やサービス、周辺のガイドなど、様々なコンテンツを提供していき、2wayのコミュニケーションも図りながら、来訪者のベネフィットを創造して、リピートにつなげていくというのが目的でした。

トライアル展開による実証実験を行なうためのハードツールを企画・設計・製作しました。その時のイメージパースが下記掲載の資料となります。施設内のパブリックスペースの来訪者の動線密度の最も高い場所に設置しました。

 

デリスタウン1

インフォメーション・ツール①

デリスタウン2

インフォメーション・ツール②

デリスタウン3

インフォメーション・ツール③

 

各種コンテンツに関しては、当時、デジタルサイネージのような今時のツールは存在しなかったので、基本的には、紙媒体とスタッフによる手書きツール、直接のコミュニケーションなどによって運用されていきました。会員情報誌や、各種リーフレット、クーポン類、掲示板…etc. が盛り込まれていきました。

ハードツールによるイニシャルコストと、コンテンツツールなどの制作費や、運用によるスタッフの人件費などを積み上げていくと、上記の目的への効果・効用に対するコストパフォーマンスの面からは、マイナス評価になっていたかと思います。最終的には、もっとシンプルな展開になっていきました。

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上記の内容を、現在のデジタルサイネージというツールを使って、再現化しようと思えば、簡単にできると思います。最新のギミックを使っていけば、より効率的に、より効果的な展開が可能になります。会員に対する情報の発信・クーポン券類の発行・掲示板的機能…etc. スマートフォンと組み合わせていくことで、無限のコミュニケーション・アイデアが出てくると思います。

しかし、デジタルサイネージの展開事例においては、まだそれ程の成功事例を見掛けることができません。アイデアを具現化していく技術はあるものの、中長期的ビジョンを掲げた上で、それを運用していくためのスキームと体制を構築できていないところに大きな原因があるのではないかと思います。また、技術的には、具現化・効率化できたとしても、そのイニシャルコストとランニングコストにおけるトータルコストに関しては、上記のアナログ版とは また違った意味で、割高になってしまっているのでしょうか。

アナログ版からデジタル版へと、時代は変わっても、続けていくことの難しさという点では、変わらないのかもしれません。

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